関東大震災からまもなく100年を迎えるのにあわせて、東京消防庁がきょう、首都直下地震について考えるためのシンポジウムを開きました。

吉田義実 東京消防庁消防総監
「8月30日から始まる防災週間にあわせ、各地域で行われる防火防災週間に積極的に参加し、防災行動力を高めていただきたいと思います」

シンポジウムには地震災害に詳しい専門家らが参加して、100年前の震災からの学びをいかに次の世代に継承し防災にいかしていくのか、議論が交わされました。

講演を行った東京都立大学の中林一樹名誉教授らは、この100年で社会や都市構造が変わったことを指摘した上で、▼密集市街地をはじめ、二次災害が起きやすい場所を把握しておくこと、▼室内の家具が転倒しないよう日頃から対策しておくこと、▼高齢社会において誰も取り残さない避難体制の確立などを強く訴えました。

東京消防庁では、8月30日(水)から9月5日(火)までを「防災週間」としていて、各地域で防災訓練を実施する予定です。