「遠隔操作でウイルスを取り除く」などのうその話で、山口県周南市の50代の男性が現金500万円をだまし取られました。

警察によると8月19日、周南市の50代の男性が経営する会社でパソコンを使っていると、突然警告音が鳴り、「トロイの木馬に感染した」という画面が表示されました。

男性はパソコンをシャットダウンしましたが、翌日(20日)も警告画面が消えなかったため、表示された番号に電話をかけたところ、「遠隔操作でウイルスを取り除く」「ソフトの費用を払って」などと言われます。

男性は電話の男に指示されるまま遠隔操作ソフトをインストールし、ネットバンキングで指定された口座に5万円を振り込み、だまし取られました。

その後も何度もパスワードを入力させられたことを不審に思った男性が口座を確認したところ、495万円が別の口座に移されていて、あわせて500万円をだまし取られました。

山口県内で先月末までに確認されたうそ電話詐欺の被害は47件。

被害額は1億2885万円で、去年の同じ時期より増えています。

県警は「『パソコンにウイルス』は詐欺を疑い、警察に通報を」と呼びかけています。