あおむけに倒れた状態ではねられたか…
事件が起きたのは、8月17日の午後11時ごろ。富山市婦中町響の杜の市道で実家に帰省していた金沢市の大学2年生、山田翔向さん(19)が乗車車にひかれ、死亡しました。

死因は、多発性骨折による外傷性ショックと気道内に血液が入ったことによる窒息とみられます。捜査関係者によりますと、遺体は顔の損傷が激しいことや、体にタイヤでひかれた痕がないことなどから、山田さんが道路にあおむけに倒れた状態で、車にはねられた可能性があるということです。

18日、山田さんの姉が取材に応じ、悲痛な胸のうちを語りました。
死亡した山田翔向さんの姉:「何で弟が巻き込まれちゃったんだろうと…、いつもどおり夜出ていった感じなので」

自宅からわずか250メートルで起きてしまった事故。姉によりますと、山田さんは、午後7時ごろ、両親と自宅で夕食のあと外出し帰宅途中に事件に巻き込まれたとみられます。

山田翔向さんの姉:「翔向は誰にでも話しかけにいくような明るい男の子で、すごく家族思い。私たち家族の中ですごくムードメーカーみたいな役割の弟だったので、今家族3人で集まるとさびしいですね」


山田さんは優しく誰からも好かれていたといいます。突然の訃報を知った多くの友人が現場を訪れ手を合わせました。
死亡した山田翔向さんの友人:
「手を合わせながら犯人見つけようねと言いました」
「悔しいですね、本当に。彼と遊ぶ約束もしてたんですけど、こうやって果たせない形で終わっちゃったので…」

細橋雄太 記者:「現場の市道は途中緩やかなカーブがあるものの800メートルほどの直線となっていて、途中信号機もなく車はスピードをあげたままよく走っているということです」
現場は新興住宅街を通る市道で、道幅が広く信号機はありません。これまでも住民らは事故が起きることを危惧していました。















