宮下宗一郎知事が“ライフワークにしたい”と意気込む青森県民との対話集会の1回目が21日つがる市で開催され、リンゴ生産者から様々な提案を受けました。

対話集会の1回目はつがる市のリンゴ園で開かれ、「JAつがるにしきた」管内の20代から70代の生産者11人が参加しました。宮下知事に最初に訴えたのは台湾を中心に輸出で人気の高い黄色い品種を適期よりも早く収獲して品質が悪いものが出回る“早もぎ”の問題です。

※リンゴ生産者は
「“トキ”以外にも昔“王林”もあったし“つがる”もあったし、何回もあった早もぎ問題は。一番痛手を食うのは我々農家」
「(収獲の)適期というのはどこなのか、私たちが海外に輸出するか国内販売かは選択できないので、業者の意見も聞いた方がいいのかなと思いました」

これについて宮下知事は…

※宮下宗一郎知事
「早もぎで少し儲かると考えた結果が全体の青森県のリンゴをおとしめるような形になってしまうのはやめていこうという発信は、知事としてもしっかりしていきたいと思います」

また後継者の育成については様々な提案がありました。

※リンゴ生産者は
「規模拡大が必ずついてくるのが(新規就農事業の)募集要項にある。その規模拡大をむやみにしたためにあとで辛くなることをわかってほしい」
「経費もいろいろ上がっているし、無駄なことを省きたいのはみんな同じで経費を削減したい。それをどう舵を切っていったらいいのかシミュレーションする必要がこれからはあるのかな」

※宮下宗一郎知事
「いろんないい話が聞けましたので、来年以降の予算を含む政策のヒントにさせていただければ」

宮下知事は次の対話集会では2024年問題について当事者の話を聞きたいと意気込んでいます。