山口市で、4対4で勝負する全く新しいかたちのサッカー大会がありました。
この競技の考案者は誰もが知るサッカー界のスーパーレジェンド、本田圭佑さんです。
19日、きららドームで行われた小学4年生以下のサッカー大会。
彼らがプレーするのは「4v4」という新しいかたちのサッカーです。
普通のサッカーと違うのはおもに…
・ピッチに立つのは1チーム4人
・試合時間は10分
・ボールを持ったチームは20秒以内にシュートを打たなければならない
・ペナルティエリア外からのシュートは2点、エリア内からは3点
・ゴール後はすぐにプレーを再開
サッカーとバスケットボールを掛け合わせたようなルールが特徴です。
参加した子どもたち
「フットサルとかやったけど、こういうのは初めて。(ゴールの後)真ん中からキックオフじゃないからすぐ攻められやすい」
慣れないルールに戸惑うこともありますが、やはり一番の醍醐味はシュート。
参加した子どもたち
「(ゴール決めた瞬間は)うれしかった、気持ちよかった」
新しいルールにもすぐに適応してしまうところがこの年代ならではです。
そして、子どもたちが最も楽しみにしていたことが・・・
子どもたち「本田選手が来るので、いいプレーをして、本田圭佑にサインをもらいたいです」
本田圭佑さん
「シンプルにU10の年代の全国大会がないということでそのままシンプルにないのであれば作ってしまおうということになりました。ただ、小学校4年生ですから身体も小さいですし、キック力もないと。子どもたちが自分のプレイ時間を確保できるように新しくですね、ルールを考えました」
そして、この競技の特徴がもうひとつ。
試合中のベンチに監督やコーチがいないんです。
選手交代や作戦などすべて自分たちで話し合います。
子どもたち「監督がいたら指示を出してくれるけど、監督がいないから自分たちで指示を出さないと行けないからそういう指示とかが難しかったです」
これももちろん本田選手のアイデアです。
本田圭佑さん
「今まで海外それなりに見てきましたけど、日本は言ったことをやる能力は高いですけど、言われてないことをやる能力はあまり高くない。サッカーを通じてですけど、ちょっとでも教育に何か影響できればなという思いで作ったルールではありますね」
その本田さんが見守る中行われた決勝戦。
優勝したのは萩市のバンブーFCでした。
バンブーFCはことし12月に東京で行われる全国大会への出場権が与えられました。
閉会式では本田選手がマイクを取り、子どもたちにメッセージを送りました。
本田圭佑さん「自分よりうまいやつに絶対どっかで出会います。そん時に無理って思ったらそこまでです。努力と練習は止まってしまいます。でも無理じゃないと。努力を積み重ねればプロサッカー選手になれるのはみんな分かってる。でもどこかで諦める時が来る。でも諦めない人が最後にプロになってます。疲れたと思うんで、きょうはしっかりごはん食べてすぐ寝て、あしたに備えて下さい。もう勝負は始まってます。あしたに向けての。いいですか」