8月19日(土)

土曜日の試合前、クローザーとしてチームを支えてきた 矢崎拓也 が登録抹消…。勝利の方程式が揺らぎ、「長いイニングを投げたい」と決意をもって 森下暢仁 は、マウンドに上がりました。

その立ち上がり、先頭・梶谷の当たりを今シーズン初めてセンターについた 野間峻祥がファインプレー。前回登板で立ち上がりに5連打を許し、黒星を喫した森下をまずは守備で援護します。

打線の援護は2回、2塁・1塁のチャンスで11試合ぶりにスタメンに起用された8番・末包昇大 。8月は、16打席ノーヒット。「こんな状態でも使ってもらったので、結果を出せてよかった」と先制のタイムリー。ベース上で安どの表情を浮かべます。

5回には、森下が2ベースを放ったあとのチャンスでおよそ2か月ぶりに1番の野間。センターへ抜ける当たりで森下が生還。その後も打線がつながり、4点のリードを奪います。

さらに6回、先頭は巨人戦に強いデビッドソン。ライナー性の当たりはあっという間にレフトスタンドへ。13本中、巨人戦で7本目となるソロホームランとなりました。

さらに先制タイムリーの8番・末包。前日に首脳陣から「打ちにいくときに力が入って、ブレている」との指摘を受け、フォームを修正した成果が今度はホームランに。3号ソロで点差を6点に広げます。

1か月ぶりの勝利を目指した森下は、7回まで無失点ピッチング。8回に3ランを浴びますが、真夏の広島で120球の熱投を見せます。

3点リードの9回は、7月27日以来のセーブシチュエーションとなった 栗林良吏 。「矢崎さんが戻ってくるまで情けない姿は見せられない」と、ランナーを1人も出すことなく、10セーブ目をマーク。野手陣も持ち味を出し切ったカープが、前日のうっぷんを晴らしました。

広島カープ 森下暢仁 投手
「きょう、末包さんが『ホームラン打つ』と言っていたので、そのおかげです。ありがとうございます。きょうは自分の(打席)前で『ホームラン打ってください!』と言ったら本当に打ったので、また打ってもらいましょう」