上関町議会はあす臨時議会を開き、中国電力から町に提案があった中間貯蔵施設の建設に向けた調査について取り上げる予定です。
複数の関係者によりますと、町長は臨時議会終了後、中国電力に調査容認の考えを伝える見通しです。

上関町議会はあす午前9時から、臨時議会を開きます。

中国電力から町に提案がされた、原発で出た使用済みの核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設の建設に向けた調査について、質疑や議決のない行政報告として、取り上げられる予定です。

この提案は町内で人口減少や高齢化産業の衰退などが進む中、西町長が中国電力に要望した地域振興策への回答です。

複数の関係者によりますと、町議10人のうち半数以上がこの施設について推進の立場で、ある議員は「原発建設計画が進まない中で、町の財源確保になる」と地域振興策としての期待を寄せていました。

西町長はあすの臨時議会終了後、調査容認の考えを町の民意として、その日のうちに中国電力へ伝える見通しです。

西町長は、中間貯蔵施設の見学を町民が希望した場合、交通費や宿泊費といった必要な経費の補助を検討していることを明らかにしました。

施設についての説明を求める声が多い中、町民や団体の要請があれば応えるものです。

具体的なことは検討中とし、実施する場合には、今後の補正予算に計上する考えです。