16日夜、福島県浅川町では、300年あまり続く伝統の花火大会が行われました。鎮魂の思いがこもった3000発余りの花火が、盆の夜空を焦がしました。
盆の夜空に咲き誇る、大輪の花。見ている人を笑顔にさせます。
16日夜、浅川町で恒例の花火大会が行われました。先祖の霊を供養するため、江戸時代から300年以上つづく県内最古の花火大会です。新型コロナの影響で今年は4年ぶりの通常開催となりました。
地元の小学生の女の子「とってもきれいだった」
男の子「けっこう花火が大きかった」
地元の人「ここにお嫁に来てから30年以上毎年来ている。これが1年に1度の楽しみ」
4年ぶりに復活した手作り花火「大からくり」。七色の閃光は、爆発音を響かせるなど、さまざまな仕掛けが組み込まれていて、花火大会の幕開けを告げます。
花火大会を運営する本町青年会・粕谷政斗会長「花火を届けられて良かった。(浅川の花火は)住民の方の一人一人の応援がある。みんな花火とともにあると思う」
およそ3300発の送り火が、夜空を焦がしました。
大塩璃菜さん「私は高校ぶりなので10年ぶりだと思う。久しぶりに見られて良かった。変わらず懐かしいという気持ち」
東京から帰省した大塩璃菜さん。去年8月に亡くなった祖父・三雄さんのため、今回、天へと花火を贈りました。
Q.どんな言葉を贈った?
大塩さん「孫一同見守っていて欲しいというメッセージ。家族みんなで来られたのでおじいちゃんも寂しくなかったかなと思う」
先祖の魂をふたたびあの世へと送る、盆の明け。想いがこもった鎮魂の祈りが、浅川の夏の夜空を照らしました。