8月19日に開幕する世界陸上ブダペストの男子110mハードル代表・泉谷駿介(23、住友電工)、女子100mハードルの寺田明日香(33、ジャパンクリエイト)、男子走幅跳の橋岡優輝(24、富士通)らが16日、フィンランド・ヘルシンキを経由して“決戦の地”ハンガリー・ブダペストに到着した。
空港で取材に応じた泉谷は「(世界陸上は)憧れの舞台であり、勝負の舞台なので、今回しっかり頑張っていきたい」とコメント。6月に日本記録の13秒04をマークし、7月1日(日本時間)に行われた、初参戦のダイヤモンドリーグ(ローザンヌ)では日本人男子選手史上初となる優勝を飾るなど好調を維持している。世界陸上で日本人初の決勝進出、さらにメダルへの期待も高まるが「最近タイムも順位もついてきて自信がついてきている。(決勝は)遠く感じていたが、最近は近づいているので、決勝の舞台でしっかり景色を見て頑張りたい」と笑顔を見せた。
寺田は2019年ドーハ大会以来、2大会ぶりの世界陸上出場。娘・果緒ちゃんから「頑張ってきてね、行くから待っててね」と送り出してもらったようで「世界陸上では準決勝まで進めていないのでラウンドを進めてパリの標準(記録、12秒77)も狙っていければ」。「娘も来ることを楽しみにしていたので、いいところを見せられたら」と意気込みを語った。
前回オレゴン大会では予選トップで通過しながらも、決勝で10位に終わった橋岡は「(世界陸上決勝は)競技をやっていく中で最高峰の場所。そこでどれだけ自分の力が発揮できるか」。今季はなかなか結果を残せておらず「難しいシーズンになっているが、まず予選を通過してどこまで戦えるか。気持ちは高ぶらせながら頭はクールにやっていきたい」と冷静に話した。