国内で2007年に始まったアマゾンの有料会員サービス「アマゾンプライム」が突如値上げを発表しました。理由について公式発表はないものの、背景にあるのは「2024年問題」が影響しているとみられます。ただ、海外と比較すると、それでも日本の年会費は安く設定されています。そのワケとは。

国内の加入率は約44.5% 8月24日から値上げへ

NEWS DIG 久保田智子編集長:
Amazonプライムが突然の値上げの発表です。どういうことなのか、詳しく見ていきます。

※Amazonプライムで利用できる音楽聴き放題サービスは一部の音楽に限ります

amazon prime 会員サービス
・配送料無料(一部地域除く)
・映画・ドラマなど見放題
・音楽聴き放題
・写真の保存 無制限 など
※Amazonプライムで利用できる音楽聴き放題サービスは一部の音楽に限ります

Amazonプライムというのは、Amazonの有料会員サービスのことです。会員になると、配送料が一部無料になるなど様々な特典があるものです。

どれくらいの人が加入しているかについて、Appliv TOPICSの調査によると、▼国内での加入率は約44.5%です。日本国内で5割に近い人が入っているそうです。結構いますね。

山本恵里伽キャスター:
多いなと思いました。確かに周りにも利用者が多いです。

小川彩佳キャスター:
実感としてありますね。

年会費5900円 月額600円へ 背景には“2024年問題”か

NEWS DIG 久保田智子編集長:
8月10日の朝、突如値上げが発表されました。どのくらい上がるんでしょうか?

amazon prime 値上げ
・年会費 4900円→5900円
・月額 500円→600円
新規会員→8月24日~
現在会員→9月24日~

現在の▼年会費4900円から5900円になり、1000円上がります。▼月額は500円から600円になり、100円上がります
▼新規会員の方は8月24日から、▼現在会員の方は9月24日から、自動で適用になるということです。

利用者はどのように受け止めているのでしょうか。

利用者
「(月)100円(値上げ)はちょっと高いかな」
「(やめるかやめないかで言うと)やめないですね」
「便利だから」
「やばいです。解約したい」
「アマゾンにはお世話になっているので、使い続けたい」

小川キャスター:
いろんなご意見がありますけれども、改めてこうしたサービスを継続するかどうかを選択するきっかけにはなるかもしれないですね。

NEWS DIG 久保田智子編集長:
なぜAmazonが値上げに踏み切るのでしょうか。4年ぶりの値上げになるのですが、その背景には公式な発表はないんですけれども、トラックドライバーが大幅に不足する、物流「2024年問題」の影響がありそうなんです。

2024年問題というのは、来年2024年4月から時間外労働の上限規制が強化されます。収入減による人手不足輸送量が減ってしまうために、配送コストの上昇が指摘されているんです。Amazonとしても、コスト増加を吸収する狙いがあるのではないかということなんです。

小川キャスター:
そうしたことを考えると、致し方ない流れなのかというふうに感じてしまいますよね。

山本キャスター:
「送料無料」と言いながらも無料というのはないですからね。何かしらお金はかかっていると思います。