北朝鮮は、9日、中央軍事委員会の拡大会議を開催。会議に出席した金正恩総書記が、戦争の準備を「攻勢的」に進めるよう指示したとしています。

北朝鮮の国営メディアによりますと、会議では、「朝鮮半島の情勢を悪化させている主犯の軍事的行動を分析し、徹底的にけん制するための軍事的対策案」が決定されました。

金正恩総書記は、この対策案の命令書に署名し、戦争の準備を攻勢的に進めるよう指示したとのことです。具体的には新型兵器を運用するための実戦訓練や各種兵器の大量生産を強調したとしています。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、金総書記が地図を指しながら軍幹部らを指導する会議の様子を公開。地図の部分は細部が見えないよう加工されていますが、韓国・聯合ニュースは、首都ソウルと陸・海・空軍の本部がある鶏龍台を指しているとみられる、としています。

今回の会議は、今月18日にアメリカで開かれる日米韓首脳会談や今月下旬に行われる米韓合同軍事演習への対策を議論した形で、軍事行動を示唆する狙いがあるとみられます。