車で遠出することも多い夏の行楽シーズン…。
ガソリンの高値はいつまで続くのか、経済のプロに聞きました。

ニッセイ基礎研究所経済調査部長 斎藤太朗さん:
昨年ずっと政府が補助金で高騰を抑えていた。今年の6月から段階的に補助金を削減しています。元々のガソリンの値段が変わらなくても、補助金が減った分だけ毎週毎週じわじわと上がっていくと、そういう状況に今あります。

高騰の要因は補助金の削減だけではありません。

斎藤さん:
原油価格・為替が、ガソリンの値段を上げる方向に今動き出している。ですからある意味2つの要素が重なって、ガソリンの値段がどんどん上がっている。

15年ぶりの180円台。
この状況はいつまで続くのでしょうか…?

斎藤さん:
補助金が段階的に減らしていますけれども、それが0になるのが9月末です。これから1か月半ぐらいは、補助金の削減だけで値段が上がっていきます。市況が全く変わらなくても、185円~190円の間、このぐらいまでは上がっていきます。ちなみに過去最高というのが実は185円ぐらいなんですね、ですからそのレベルというのは、恐らくこの1か月ぐらいもしくは2か月ぐらいの間に超えていく可能性が高い。

先が見えないガソリンの高騰。
給油のタイミングについては「今すぐ」だと話します。

ニッセイ基礎研究所経済調査部長 斎藤太朗さん:
この夏はあまり何も考えずに早めに(ガソリンを)入れれば入れるほどいい。今回は補助金が毎週毎週減っていくことが決まっているので、その分の値段は確実に上がるわけです。