岩手県八幡平市の農業生産法人「サラダファーム」は7日事業を停止し、運営する観光農園「サラダファームヴィレッジ」も休園しました。地域を代表する観光施設の休業に波紋が広がっています。

7日の「サラダファームヴィレッジ」入口には休園を知らせる看板が置かれ、夏休みのこの時期、多くの家族連れで賑わうはずの園内は、閑散としていました。
「サラダファーム」は2008年農業生産法人として設立し、2019年にオープンさせた観光農園「サラダファームヴィレッジ」は、カフェやアルパカなどを飼育するガーデンパークを併設した、県内外から観光客が訪れる人気の施設でした。
サラダファームは、事業停止の理由を明らかにしておらず、従業員およそ40人は解雇する方針だということです。
地域を代表する観光施設の突然の休業に八幡平市民は。

「アルパカ最初は1匹からか、それが増えて色んな乗り物もあって、子どもたちが遊ぶ所もあって、ドッグランもあったり。寂しくなりますね」

観光関係者も秋の行楽シーズンを前にしたこの時期の休業に頭を抱えます。

(八幡平市観光協会 田村正彦 会長)
「観光地として山を抱えているところにとっては、山(の天候)が荒れたときには行く場所がない、その受け皿として、ものすごい機能を発揮してたし、なんとかあの地で再生・復活をしてをもらえればなと思います」

サラダファームの田村恵社長はIBCの取材に対し「営業再開に向け努力したい」とコメントしていますが、事業の再開時期は未定だということです。
事業停止の期間が長引けば地域経済にとっても大きな打撃となりそうです。