イラン革命防衛隊がペルシャ湾で軍事演習を実施したとイラン国営放送が伝えました。演習は米軍が地域でのプレゼンスを高めつつある中、電撃的に行われました。

イラン革命防衛隊は2日、ペルシャ湾で高速艇やドローン、移動式地対艦ミサイルなどを使った軍事演習を実施。イラン国営放送がその映像を公開しました。

ペルシャ湾では先月、ホルムズ海峡付近でイラン軍が商船を拿捕したことを受け、「自由な航行が脅かされている」として米国が警戒を強化。戦闘機や駆逐艦を派遣したことから、これに対抗したものとみられます。

革命防衛隊のサラミ司令官は「わが国は警戒を怠らず、あらゆる脅威、複雑な煽動、陰謀、敵対行為に断固とした措置をとる」と言明しました。

また、軍事演習はイランが実効支配し、UAE=アラブ首長国連邦が領有権を主張する島々の周辺で行われていて、イラン領であることを主張する狙いもあるとみられます。