今年夏ごろに予定される福島第一原発に溜まる処理水の海への放出。東京電力ホールディングスの山口副社長は、処理水の海洋放出について「経営にとっては良いことだ」との見解を示しました。
政府と東電は、放射性物質のトリチウムなどを含む処理水について今年夏ごろから海への放出を始める方針で、具体的な時期の検討に入っています。
東京電力ホールディングス 山口裕之 副社長
「我々にとっては、処理水を放出させていただくことが廃炉を進めるためにはすごくありがたい。そういう意味では、経営にとっては非常に良いことだ」
東京電力ホールディングスの山口副社長は決算会見でこのように述べた一方、「風評被害を発生させない取り組みが非常に大切だ」と説明。風評被害の対策について、「いまは力を注いでいる状況だ」と理解を求めました。
一方、東京電力ホールディングスが発表した今年4月から6月までのグループの決算は、▼売上高は過去最大の1兆6151億円、▼最終利益は1362億円となりました。
前の年の同じ時期には481億円の赤字で、3年ぶりの黒字となります。山口副社長は、利益を押し上げた要因は「燃料費調整制度による期ずれの影響が大きい」と指摘しながらも、「燃料価格が下落傾向にある」とも説明しました。
東京電力は収益を改善するため、家庭向け電力の「規制料金」を今年6月から値上げしていて、旧料金と新料金を比較すると、収支が30億円好転したということです。
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