小林康秀 キャスター
「広島市南区の比治山です。山頂にはこちら放射線影響研究所があります。『平和の丘』構想を巡って松井市長は、この放影研の建物についても言及しました」

比治山は、被爆から復興した街を一望できる立地を生かし、「平和の丘」として再整備されます。その一環として現代美術館がことし3月にリニューアルオープンし、すでに陸軍墓地の改修なども行われました。山頂にある放影研は2026年度、広島大学霞キャンパスに移転する予定で、その跡地の活用策が注目されています。

広島市 松井一実 市長
「放影研というかね、『ABCC』という呼び名の方がふさわしくてね、それでずっと記憶してるというね。自分の母親があそこに通うと言っちゃおかしいけども、行っていたのは記憶してましてね」
放影研は、前身のアメリカABCC(原爆傷害調査委員会)の時代から被爆者を追跡調査しています。その調査を母親が受けていた松井市長。比治山を「平和の丘」にする構想は、1期目から温めていたといいます。

広島市 松井一実 市長
「放影研の移転も、国の方も了解してもらって、広大と協力関係ができることとなりましたので、いよいよ少なくとも平和文化を象徴するような、あるいは、その利便性を生かすようなゾーンにする」