■第105回 全国高校野球選手権 東東京大会・決勝 共栄学園12ー6東亜学園(30日 神宮)

共栄学園が9回2死一塁から東亜学園に逆転勝利し春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

共栄学園は5ー6と1点を追う9回に先頭・横田優生(3年)がヒット、続く2人はフライアウトに倒れるが代打・清藤和真(3年)が死球で2死一・二塁に。ここで途中出場・打野琉生(3年)がサード前にセーフティバントの内野安打を決めるとサードの悪送球を誘い、二塁走者が生還し6ー6の同点においつく。さらに2死二・三塁から高橋祐希(2年)がセンターオーバーの2点タイムリースリーベースを打ち返し、8ー6と勝ち越す。

このあとエース茂呂潤乃介(3年)にもタイムリーが飛び出し9ー6、このあと2四球で満塁とすると横田がレフトへ走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、この回に5安打に4四死球を絡め一挙、7点を挙げ12ー6とした。

共栄学園は春の東京大会16強で第4シード、05年の創部で夏の東東京大会の最高成績は17年のベスト8だった。東亜学園はノーシード、2013年に西東京から東東京に移った。過去の86、87、89年の出場は全て西東京から、また決勝戦で96、01、16年と3連敗中だった。

共栄学園は先攻。1回に1番・笹本裕樹(3年)のツーベース、2番・牟田口逸佳(2年)の四球で無死一・二塁から3番・横田優生(3年)がレフトへタイムリーを放ち1点を先制。併殺の2死後に5番・前田幸毅(3年)がライトへタイムリーツーベースを弾き返し初回に2点を奪う。

共栄学園の先発は背番号「11」右腕・田嶋勇斗(2年)。1回に2四球から2死一・二塁となり5番・三浦にタイムリーを打たれ、2ー1となる。

共栄学園は3回の攻撃でヒットと相手のエラーで1死一・三塁から4番・菊池虎志朗(3年)がレフトへ犠飛を打ち上げ3ー1とする。

だが田嶋は4回に連打され1死一・二塁で首藤健介(1年)に交代、首藤が9番・佐藤に2点タイムリーツーベースを浴び、3ー3の同点に追いつかれる。このあと1死一・二塁でエース左腕・茂呂潤乃介(3年)がマウンドへ上るも連続四球で押し出しで3ー4と勝ち越しを許す。

打線は粘り5回2死二塁から菊池がレフトオーバーのツーベースを打ち返し、4ー4と同点に追いつく。

6回の攻撃で代打・渡辺修(3年)がスリーベース、エース茂呂がセンターへタイムリーを運び、5ー4と勝ち越す。

茂呂は5、6、7回と走者を出すも粘り強い投球と自ら牽制でピンチの芽を摘み得点を与えない。

茂呂は8回にヒットと四死球で1死満塁のピンチを招くとセカンドのエラーで一気に2人の走者を還してしまい5ー6と逆転を許していた。

※写真はエース茂呂潤乃介(3年)投手

≪共栄学園 甲子園の道≫
3回戦 4ー3 青山
4回戦 7ー2 新宿
5回戦 4ー2 城東
準々決勝 11ー0 文京 6回コールド
準決勝 5ー4 岩倉 9回 逆転サヨナラ勝ち