自然や人との関わりを通じて、スマホやゲームといったデジタル機器の使い方を見直してもらおうという取組みで、中学生向けのキャンプが身延町で行われています。

このキャンプは山梨県が中学生を対象に開催したもので、2回目となる今年はデジタル機器から距離を置きたいと考える中学生5人が参加しました。

日程は3泊4日。

スマートフォンやゲーム機は一切、持ち込むことができません。

初日の27日は、ヴァンフォーレ甲府の佐藤和弘選手や県立大学の学生も加わって芝滑りやサッカーボールを使ったゲームなどで汗を流しました。

ネットやゲームへの過度なのめりこみについて精神科医で県精神保健福祉センターの志田博和所長は「子どもの心身の成長に悪影響を及ぼす危険がある」と指摘します。

県精神保健福祉センター 志田博和所長:
SNSの時間が長ければ長いほど鬱っぽくなるとか、休む時間が足りなくなれば体調不良になる(ネットやゲームを)適正な時間にキープして、本来やらなければいけないことや、やりたいことに時間を配分することが重要。

この対処のひとつとして今回のキャンプのような自然や人との触れ合いが有効だとされていて、参加した中学生もその効果を実感していました。

参加した中学生は:
「初めて会った人が多い中で、いろんなかかわり方があるのだと思った。集団生活のほうに目が行くのでスマホへの意識はない」
「みんなでワイワイするのが楽しかった。ゲームも楽しいがみんなでやることの楽しさを知ってこれからの自分を変えたい」

県は、インターネットなどへの依存は大人も注意が必要だとしていて、スマホの使用時間をチェックするなど生活習慣の改善を呼びかけています。