今月2日から行われたアメリカ軍の大規模演習について、岩国市の福田良彦市長は「少なからず基地周辺住民への影響はあった」との認識を示し、今後、こういった訓練が恒常的にあるのではないか懸念しているとしました。
福田良彦・岩国市長「当訓練の実施によって、少なからず基地周辺住民への影響はあったんだろうと認識しております」
今月2日から21日まで実施されたアメリカ軍の大規模演習「ノーザン・エッジ」には、アメリカ空軍の外来機が24機程度、岩国基地に一時展開しました。
期間中、基準値以上の騒音測定回数は、基地滑走路の北側で660回、南側で676回、離着陸の飛行経路となる由宇町港で219回でした。
騒音に対する苦情件数は525件でした。
去年も同じ時期に空軍の展開がありましたが、同じ時期で比較すると騒音測定回数は3地点合わせて421回増え、苦情件数も178件多くなっています。
岩国基地では、ここ最近軍の種別を超えた統合的な運用がみられ、今回の演習の指揮官は「岩国は戦略上、非常に重要」と示唆しています。
福田市長は、空母艦載機が不在の間に2年続いて外来機の展開があったことで「今後もこういった訓練が恒常的にあるのではないかという見方もあり、非常に懸念している」と話しました。
また「基地の運用の形も含めて市民生活への影響が最小限になるように粘り強く国に働きかけたい」としました。














