中古車販売大手・ビッグモーターによる保険金不正請求問題で、国土交通省は28日午前9時から、全国の34事業場で一斉で立ち入り検査を行っています。山口県内では、下関(下関市楠乃)、宇部(宇部市東須恵)、周南(周南市南浦山町)の3営業所が対象です。

このうち宇部営業所では午前9時ごろ、国交省の担当者とみられる2人が店舗内に入っていきました。

この問題は、ビッグモーターが故意に車を傷つけるなどし、保険会社に保険金を水増し請求したことが、特別調査委員会による調査などで明らかになったものです。山口県内では下関、宇部、周南の3店舗で特別調査委員会による調査が行われました。3店舗合わせて180件の事例が検証され、そのうち56件で不適切な行為が行われた疑いがあることが分かりました。

立ち入り検査では従業員から話を聞いたり、整備の記録を確認したりするということです。検査で道路運送車両法に違反する行為が確認された場合、国交省は整備場ごとに認められた車検場の指定の取り消しや、事業の停止などの行政処分を検討することになります。