富山県内の薬剤師不足を解消しようと、富山県は、富山大学薬学部に入学する学生を対象とした奨学金制度を取りまとめました。制度のスタートは来年4月の新入生からです。

24日、開かれた会議で県は、奨学金の総額など奨学金制度の最終案を示しました。この奨学金制度は、来年度から富山大学薬学部に設けられる「地域枠」の学生が対象です。「地域枠」の定員は10人で、県内の高校の卒業生などが出願することができます。

奨学金の総額は、入学料と年間の授業料のほか、毎月5万円の修学金など6年間でおよそ709万円。

薬剤師の国家試験合格後、9年間、県内で薬剤師として働いた場合、奨学金の返済は免除されます。

勤務先は、県内の公的病院、製薬企業などでドラッグストアなどは対象外となっています。この奨学金制度の条例案は、県議会9月定例会に提出される予定です。
