岩手県警のまとめによりますと、2023年上半期の岩手県内での山岳遭難の発生は24件(28人)で、前年同期より2件(5人)増えました。

年代別では70代が9人で最も多く、次いで60代が5人、80代以上が4人となっています。65歳以上の高齢者は合わせて16人でした。

目的別では山菜採りが16人と最多で、遭難の原因は「道迷い」が10人で最も多くなっています。

死者は3人で、登山中が2人、山菜採り中が1人でした。

7月に入っても山岳遭難は相次いでいて、岩手県警は以下のように注意を呼び掛けています。
〇体力に応じた登山計画を立て、登山計画書を提出すること
〇気象情報を把握し、家族や知人に帰宅予定時間や行き先を知らせること
〇食糧・雨具・笛・携帯電話を携行すること
〇複数人で入山し、登山道から外れないよう互いの位置を確認しながら行動すること
〇自分の健康状態や体調に応じ無理せず中止の判断をすること
〇クマと遭遇しないため、ラジオや鈴を活用し、夜間、明け方、夕方の入山を避けること