ロシアの情報機関の元高官で、愛国的な立場からウクライナ侵攻をめぐる政権の姿勢を批判してきた軍事ブロガーが、当局に拘束されました。

タス通信によりますと、拘束されたのはロシアの情報機関FSB=連邦保安局の元大佐で、軍事ブロガーのイーゴリ・ギルキン氏です。

ギルキン氏は愛国的な立場からウクライナ侵攻をめぐり、軍の作戦が消極的だと主張し、プーチン政権や国防省などへの批判を繰り返してきました。

ギルキン氏の拘束について妻は、ギルキン氏が過激的な言動をした疑いで連邦捜査員会に連行されたとSNSに投稿しています。

ギルキン氏は2014年に独立を宣言したウクライナ東部の親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」の国防相を務め、298人が死亡したマレーシア航空機撃墜事件で殺人罪に問われ、オランダの裁判所から終身刑を言い渡されています。