梅雨明けし、夏本番を迎え、海水浴を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。しかし、思わぬ危険が潜んでいます。静岡市の海岸で、強い毒を持つクラゲ「カツオノエボシ」などが相次いでみつかり、市が注意を呼び掛けています。見た目がきれいだから、といっても絶対に触ってはいけません。
<静岡市観光・MICE推進課 土井直也主査>
「ライフセーバーが見つけて、波打ち際のいたるところにいた」
静岡市の用宗海岸の周辺では、7月17日に「カツオノエボシ」などの毒を持つクラゲが約50匹が打ち上げられているのが見つかりました。
「カツオノエボシ」はクラゲの仲間で、太平洋側でよく見られ、カツオが到来する時期にやってくるといわれています。「烏帽子」の形に似ていることから名付けられたそうで、体長は5センチ程度。見た目は透明で小さな風船のようで、思わず触りたくなるフォルムですが、刺されると感電したような強い痛みがあり、「電気クラゲ」とも呼ばれています。
市によりますと、2022年はカツオノエボシの目撃情報はなかったとしていますが、今年は海水浴場の遊泳区域などでも発見されていて、市では看板を設置し、海水浴客などに注意を呼び掛けています。
<静岡市観光・MICE推進課 土井直也主査>
「泳ぐときはラッシュガードで肌を露出しないでほしい」
市は、海岸に打ち上げられた死骸にも毒が残っている可能性があるとして、見つけても絶対に触れないよう注意を呼び掛けています。