特殊詐欺の被害防止を呼びかける防災無線を聞いて、実際に被害を防いだ52歳の会社員の男性と、防災無線のアナウンスを担当した女子中学生に感謝状が贈られました。

警視庁から感謝状が贈られたのは、東京・八王子市の中学3年生・海老名萌衣さん(14)と会社員の谷口清さん(52)です。

今年4月、八王子市でATMに向かって歩いていた谷口さんは、海老名さんが声を担当する防災無線の「詐欺による被害が増えています」というアナウンスを聞きました。その数分後、ATMに到着すると、目の前で不審な電話をしている高齢女性に気が付いたといいます。

谷口清さん
「還付金詐欺のような注意喚起だったので、こういうことやってるんだなと思ったタイミングでATMに。(高齢女性が)『今、機械の前に着きました』とおっしゃっていたので、これはちょっと怪しいなと」

詐欺だと確信した谷口さんは、すぐさま近くにいた警察官に通報。詐欺被害を未然に防ぎました。

海老名萌衣さん
「これからもこういう被害がないように自分のできる限りの活動をしたいなと思ってます」

東京都の中学生の放送コンクールで優勝した経験もある海老名さんは「将来、声を伝える音楽関係の仕事に就きたい」と話していました。