富山県内のレギュラーガソリンの平均小売価格がついに175円を超え、1年1か月ぶりの高値となりました。消費者からは悲鳴が上がっていますが、値上げは来週も続く予想です

20日、富山県内のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリン1リットルあたり170円超えの表示がいたるところで見られました。

富山県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は右肩上がりを続け、先週、1年ぶりに174円を突破。今週はさらに0・9円上がって175・1円とウクライナ侵攻後、3番目に高くなりました。値上がりは5週連続で、この厳しい現状に富山市のガソリンスタンドは…。

エネオス下飯野SS 河上和也店長:
「どうしても競争の部分はあるので、価格最安値という部分で地域の最安値に合わせている。苦しい部分ではあります」

このガソリンスタンドでは、18日に168円から173円に価格を上げたばかり。毎週のように値上げを強いられています。来店客からは悲鳴にも似た声が聞かれました。

来店客:
「やってられない。身体が不自由だから車がないとどこにも出かけられないしね」

来店客:
「節約しようにも今暑いじゃないですか。ポイントとか使って少しでも安くなるようにはしている」

費用を少しでも抑えようと、来店客の多くが割引クーポンやSNSなどを使って値上げのタイミングを把握して給油していました。

来店客:
「ここまで来ると極力少なく入れて、あとはそのぶんガソリンの消費を少しでも減らそうと…」

石油情報センターによりますと、ガソリンの小売価格は今週、富山を含む41都道府県で値上がりしていて、補助金の縮小のほか、サウジアラビアとロシアの供給削減による原油価格高騰で、来週も値上がりしそうだということです。