ライバルの蔵元同士がタッグを組み新たなコラボ商品を生み出します。宮城県内2つの蔵元の原酒を調合した日本酒が2023年11月に販売されることになり、18日、試作品の中から商品として売り出す日本酒が決められました。

日本酒をより楽しんでもらおうとタッグを組んだのは、「浦霞」の醸造元で知られる塩釜市の「佐浦」と大崎市の「一ノ蔵」です。18日は、一ノ蔵の本社蔵に社長や杜氏らが集まり、4つの試作品の中からコラボ商品として売り出す日本酒を決める最終審査が行われました。試作品はどれも「佐浦」と「一ノ蔵」が県内産のササニシキで仕込んだ選りすぐりの原酒を50パーセントずつ調合させたもので、利き酒を行って審査されました。審査の結果『優しい華やかさとキレのあるカジュアルな日本酒』と評価を受けた試作品の4番が選ばれました。

佐浦 佐浦弘一社長:
「このコラボ企画は皆さんに新鮮な驚きを持ってもらえると思っている。お互いの従来の愛飲者プラス新しいファンづくりができればいい」
一ノ蔵 鈴木整社長:
「初めて日本酒を飲む方でも楽しんで感じてもらえるような酒に仕上がった」

「佐浦」と「一ノ蔵」が蔵の垣根を越えて初めてタッグを組んで生まれた日本酒は「うららとくらら」という銘柄で、2023年11月におよそ8000本限定で販売されます。商品名の「うららとくらら」は浦霞の「うら」と一ノ蔵の「くら」から命名され、日本の酒文化を変えるというコンセプトテーマを打ち出しています。2024年で創業300年となる「佐浦」と2023年で創業50年となる「一ノ蔵」とのコラボ企画は2024年も予定されているということです。