適正な運賃を受け取れていないことや、長時間労働などが問題となっている運送業界の待遇を改善するため、国土交通省は「トラックGメン」を設置すると発表しました。

運送業界をめぐっては、労働時間が長いうえに、低賃金であることなどからドライバー不足が問題となっています。

また、来年には年間の時間外労働時間の上限が設定され、輸送能力が低下するといわれる、いわゆる「2024年問題」などの課題を抱えています。

こうした課題を解決するため、国土交通省は今月21日に162人体制の「トラックGメン」を設置すると発表しました。

「トラックGメン」は、トラック事業者からのヒアリングをもとに、▼適正な運賃の受け取りを妨げる疑いがある荷主などの事業者や、▼荷主や物流施設の都合でドライバーが長時間待機することを強いる事業者の監視を強化します。

こうした疑いのある事業者に対しては、法律に基づき、直接、適正な取引を促すため「働きかけ」や「要請」を行い、それでも改善が見られない場合は「勧告・公表」を行うということです。