三陸を代表する景勝地の一つ、岩手県宮古市の浄土ヶ浜(じょうどがはま)で17日午後、遊歩道にクマが現れ、県外から観光に訪れていた65歳の男性が襲われてけがをしました。

クマが現れたのは宮古市日立浜町の浄土ヶ浜園地にある舘ヶ崎展望台近くの遊歩道です。
警察によりますと17日午後1時ごろ、さいたま市から観光で訪れていた65歳の男性が遊歩道を散策中、成獣とみられるクマ1頭に襲われました。
男性は左腕を引っかかれたり右腕をかまれたりしていて、市内の病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
襲われた場所は浄土ヶ浜ビジターセンターから南東に100メートルほどの遊歩道で、男性はけがをしたあと自力でビジターセンターに駆け込み、センターの職員が
消防に通報しました。
クマの出没を受けてビジターセンターは舘ヶ崎展望台と竜神崎展望台につながる
遊歩道の入り口2か所を立ち入り禁止としました。
連休最終日ということもあり、浄土ヶ浜には多くの観光客が訪れていて、警察や市がパトロールをして注意を呼びかけています。