■MLB エンゼルス 5ー7 アストロズ(日本時間15日、エンゼル・スタジアム)

後半戦スタートとなったアストロズ戦、二刀流で出場したエンゼルス・大谷翔平(29)は5回0/3、94球を投げ被安打5、奪三振7、四死球4、失点5(自責点4)で防御率は3.50、5敗目を喫した。打撃では5打数2安打で打率は.303となった。

7月5日(日本時間)の登板で右中指の爪を割り、マメも出来ていた大谷、オールスターでは登板、ホームランダービーを回避、中9日で後半戦最初のマウンドに上がったが4回には右手中指を気にする素振りを見せ、失点すると珍しく苛立った表情を見せていた。試合後の会見ではマウンド上での苛立ち、右手中指の状況を語った。

―試合が進むにつれて、指の影響は
「全体的に思い通りには…ここ最近はずっとそんな感じなので」

―なかなか指が完治しないが、次回登板への影響は
「いつ投げるかまだ話してないので、まずは明日の状態次第かなと思うので。確認してって感じだと思います」

―フラストレーションがたまっている?
「そうですね…それはみんなあると思いますし、負けが込んでくると人間誰しもそういう感情は出るんじゃないかと思います」

ー打撃への爪の影響は
「それほどないかなと思います」

―指はマメと爪、前回と同じような感じ?
「主には爪ですね。マメはそこまでですかね…いつも通りというか」

―降板時、不満そうな表情を浮かべていたが
「不満というか、自分自身が思い通りではなかった。あそこも抑えて、球数もその回投げ終われるかわからなかったですけど、先頭をしっかりまた切ってっていうところだったと思います」

ー味方のエラーもあった。がっくりしたのは自分に対して?
「そうですね。まずバットに当てさせないっていうことが一番なので。効率よくアウトをとるための手段なので、インフィールドに打球が転がればああいうことも起きてしまうので、誰もエラーしたくてしてるわけじゃないので、やれることをしっかり、まずは一人一人がやっていくということじゃないかと思います」

―微妙な制球の狂いに影響は感じているか?
「それは感じますね。指先はそれだけ繊細ですし、そこまでのプロセスが良くても、最後のひっかかりの部分ですべてが台無しになってしまうっていうのがピッチャーだと思うので。その中でもやらなければいけないというのは、シーズンまわってればもちろんそういうこともあるのでこれも経験だと思いますけどね…」

―やはり最後の部分での狂い
「良い球もあれば、そこを補うためにかばって投げる時もあるので、それは球種によってももちろん違いますし。そういう感じかなと思います」

―故障者が多い中でどうチームを導きたいか
「導いていくというよりか、まずは自分がやれることをやるしかないので、明日からはDHだと思いますけど、やれることと言ったら、打席でいいプロセスでフォアボール選ぶ、ヒット打つ、ホームラン打つっていうことしかできないので、まずは1打席1打席大事にしながらやれることをしっかりまずは準備からやれれば、勝ちに少しでも近づくんじゃないかと思います」

そして、降板の判断を下したネビン監督(52)は大谷の状況について「6回に投球練習している時に一平(水原通訳)がちょっと指先が敏感な状態になっていると言った。ウエブを投げさせる準備をした。四球を出したので確認しにいった。爪は割れていないが傷つきやすい状態に感じたので交代させた」と話した。