青森県内は津軽を中心に未明から強い雨が降り続き、深浦町で避難指示が出されています。津軽を中心に警報基準を大きく超えるような大雨となるところがある見込みです。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。青森県によりますと、深浦町大間越の国道101号で土砂流出のため、100メートルの区間で全面通行止めとなっています。
※須崎蓮記者
「午前4時半の深浦町です。急に雨脚が強まり大粒の雨が体を打ち付けます」
前線や暖かく湿った空気の影響で青森県内は津軽を中心に15日未明から強い雨が降り続いています。深浦町には現在、大雨警報と土砂災害警戒情報が出されていて町は大間越地区の112世帯234人に避難指示を出しています。避難所は町内4か所に開設され、町によりますと15日正午時点で計11人が避難しているということです。
15日午前11時40分までの24時間に降った雨の量は深浦で140.5ミリ、むつ市湯野川で58.5ミリ、五所川原市市浦で57.5ミリなどで各地の河川の水位も上がっています。
また、青森県によりますと、深浦町大間越の国道101号で土砂流出のため、100メートルの区間で全面通行止めとなっています。規制は15日午前11時からで、これまでのところ解除の見通しはたっていないということです。県によりますと、これまでに土砂流出で巻き込まれた車両などは確認されていないということです。
交通機関にも影響が出ていて、JRでは五能線と奥羽本線で計35本が運休していて、16日も一部区間の終日運休が決まっています。今回の大雨で鯵ヶ沢町にある宿泊施設では、キャンセルが出ています。
こちらの施設では14日の時点で20室すべてが予約で埋まっていましたが、悪天候が見込まれ鉄道も運休となったことなどから、15日までに2件キャンセルとなりました。
※水軍の宿 南雅孝支配人
「キャンセルは若干出ています。去年1年前の(8月の)水害の件もあるので、去年の二の舞にならないように祈るばかりです」
県内は16日明け方にかけて、津軽を中心に警報基準を大きく超えるような大雨となる所がある見込みです。青森県内で16日午前9時までに予想される24時間の降水量は多いところで津軽が180ミリ、三八上北と下北が120ミリとなっています。
また、15日予想される1時間の降水量は多いところで津軽が50ミリ、三八上北と下北が40ミリとなっています。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。