新潟県長岡市が産業振興の新たな拠点として整備する『米百俵プレイス ミライエ 長岡』の西館がオープンを前に14日、報道陣に公開されました。地上10階建てで、市が運営する複合施設や第四北越銀行が入ります。
22日にオープンするのは複合施設『米百俵プレイス ミライエ 長岡』の西館です。

長岡市の旧大和跡地などにまちなかの新たな拠点をつくり、市内全体に賑わいを生み出そうという再開発事業です。

施設のテーマは「たくさんの出会いをチカラに、新しいイノベーションを起こす」。

教育第一主義を唱え、学校を設立して多くの人材を育てた長岡藩士、小林虎三郎の精神を現代に受け継ごうというものです。

3階と5階に入る図書館、『互尊文庫』では“知識”に出会えます。

並ぶのは「くらす」「はたらく」「ひらめく」の3つのエリアが設定された4万冊の本。

図書館としては斬新ですが「ワクワクする出会いと交流の場になれば」と、会話や飲食もできるということです。

【記者リポート】「互尊文庫の中を進むと、『ミライエハウス』と名づけられたスペースが広がっています。学校の教室と同じくらいの広さになっていて、ゆっくりとくつろぐことができます。子どもたちのワークショップの会場としても使われるということです」

5階に広がっているのが、起業家や研究者など多様な“人”に出会う『ナデックベース』です。

リモートワークや打ち合わせなどで利用できる有料のコワーキングスペースもあり、人と人とを結び付け、起業や創業を後押しするのがねらいだそうです。

そして6階にある貸しオフィスには…
NTT東日本が入居するイノベーションラボです。通信速度の速いローカル5Gの技術を使い、今後実証実験を行っていくということです。

【磯田達伸 長岡市長】「建物が出来てOKということではなくて、これをスタートとしてこの場をいかに活用してもらうか、多くの皆さんに楽しんでもらうか、全力をあげて関係者の皆さんと運営に当たっていきたい」

西館のオープンは来週22日、商工会議所や市役所の機能の一部が入る東館は、2025年度のオープンを予定しています。

合わせて4棟からなる長岡市のまちなか再開発、総事業費は263億円規模で、このうち40億円ほどは国の補助金を活用する見込みだということです。
