宮下宗一郎青森県知事が7月、県職員に指示した「業務の効率化」に向けて注目される取り組みです。県庁で職員を対象にICTの体験会が開かれ、宮下知事もその様子を視察しました。
青森県庁で行われたICT体験会は日々の業務をより効率的に行ってもらおうと2021年から行われています。
今回紹介されたのは、7つのデジタルツールです。この中には、宮下知事が積極的に取り入れると明言した生成AI“チャットGPT”もありました。
※楠原彩加記者「チャットGPTとは質問事項を入力するとこのようにAIによる回答が得られます。質問事項をより詳しくすることによって高度な回答が得られるため作業効率が上がりそうです。」
体験会を視察した宮下宗一郎知事は、業者からシステムの説明を受け、自らも体験して使い心地を確かめていました。
※宮下宗一郎知事「実際にシステムに触れることが大切だと思いますので、実際に体験をして業務に生かして、県民の皆さまのために効率よく県庁の仕事を進めていっていただきたい」
また、「AI―OCR」は、手書きの書類を読み取ってデジタルデータに変換することができ、職員たちは、文字の癖に関係なく正しくデータ化されることに驚いていました。
※参加した職員「こんな素晴らしい技術があるんだなと初めて知ってびっくりしました」「自分もいまどうやって(チャットGPTで)聞いたらいいのか結構悩んだので、人間側としてはそこを問われるというか、その能力が次は試されるのかな」
青森県庁では、体験会で紹介されたツールの一部がすでに導入されていますが、デジタル技術を取り入れより良い業務を目指す“DX”の推進を公約とした宮下知事の就任によって、その取り組みは、今後、さらに加速しそうです。