河村綾奈 キャスター
以前、アレルギーの人も食べることができる卵の研究開発もお伝えしたんですけれども、こうした研究についても広島大学が全国をリードしているんですよね。

広島大学 越智光夫 学長
山本卓 先生(広島大学 ゲノム編集イノベーションセンター長)が初代のゲノム編集学会の会長でいらっしゃいまして、広島といえば、ゲノム編集ということになりますので、アレルゲンを取り除くようなゲノム編集を行うことによってアレルギーのない卵、この安全性を今、キユーピーと一緒に 堀内浩幸 教授が確認されているところだというふうに思います。
小林康秀 キャスター
こういった中から新しい大学発のベンチャー企業も生まれているわけですよね。
広島大学 越智光夫 学長
広島大学は、有償のインターンシップでできるだけ早く企業の人と話し合ったり、一緒に研究するということとか、あるいは学生時代にアントレプレナー教育を、起業家精神を十分やっていこうということで今、非常にそういう面に力を入れております。
河村綾奈 キャスター
あと、わたしの出身学部なんですが、この春、法学部が東千田キャンパスに移転をしました。この意図とか意義っていうのは、どういったところにあるんでしょうか?

広島大学 越智光夫 学長
法学部と法科大学院が一体となって法曹人材を育成していくということで、法学部の先生も法務研究科に来て授業をするとか、あるいは弁護士の方とか行政の方って企業がたくさんおられますので、そういう方がたに来ていただいて教えていただくということで非常に便利になったと思いますし。660人が移動したわけですから、非常に街ににぎわいが戻ってきたということになろうかと思います。一方で、東広島は半導体人材、あるいはアリゾナ州立大学に来ていただいて、今、コロナでちょっと人数は少ないんですけど、そういうところを人数を増やして盛り上げていこうということであります。
小林康秀 キャスター
そんな中で来年は節目の年ということになるわけなんですが、最後に今後の取り組みについて、越智学長の思いを聞かせていただきたいんですが、いかがでしょう。

広島大学 越智光夫 学長
一言でお話させていただくとすれば、世界から選ばれ、地域に愛される大学ということになろうかと思います。たくさんの方が、留学生も今、1700人以上来ていますし、今後、増えてくると思うんです。国際化もどんどん進めていきたいというふうに思いますけれども、一方で、東広島市・呉市と「Town & Gown構想」といって、一緒に地域を盛り上げていこうという試みをやっておりますので、ぜひ、その点にも注力したいというふうに思っています。