新潟県新発田市で洋菓子の製造販売などを行っていた「双葉商事」が3日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。負債はおよそ5700万円とみられます。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、双葉商事は1973年(昭和48年)創業の洋菓子製造販売業者で、創業時には縫製部門も手掛けていたといいます。
近年は「ニューフタバ」の店名で新潟県新発田市内で洋菓子店を2店舗営業していたほか、新潟県立新発田病院の11階にある展望カフェも手掛けていました。
ショートケーキやモンブランといった定番に加えて、季節のケーキやウエディングケーキ、冠婚葬祭の“式菓子”などを製造・販売し多店舗展開で、2001年3月期には年売上高約1億5000万円だったということです。

しかし、不採算を背景にテナントとして出店していた店を相次いで閉鎖し、年売上高は5000万円弱で推移していたといいます。
さらに2020年春以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で展望カフェを中心に来店客が大幅に減少。2022年3月期の年売上高は約2000万円にまで低下し、赤字決算だったということです。
その後も売り上げ低迷に加えて、原材料費やエネルギー価格の高騰で厳しい資金繰りが続き、さらに従業員の高齢化や人手不足、製造設備の老朽化への対応ができず、事業継続を断念したとみられます。
帝国データバンク新潟支店によりますと、双葉商事の負債は約5700万円とみられるいうことです。