10日、岩手県一関市の閉校した小学校に何者かが侵入した形跡が見つかり、校舎を管理する市が12日、警察に被害届を提出したと発表しました。市内では5月から閉校した小学校の校舎で窓ガラスが割られる被害が相次いでいて警察が関連を含め捜査しています。

 何者かが侵入した形跡が見つかったのは一関市千厩町の旧千厩小学校の校舎です。市によりますと10日午後3時ごろ、市の職員が建物の状況を確認するために校舎の見回りを行っていたところ、校舎1階北側の機械室のドアが開いているのを見つけました。このドアは普段は施錠されていますが、鍵が開けられていたということです。建物が壊される被害は確認されていませんが、校舎内に人が入ったような形跡があったことから市は12日、千厩警察署に被害届を出しました。

 市内では5月から閉校した小学校で校舎の窓ガラスが割られる被害が相次いでいて、これまでに花泉町の旧油島小学校、旧日形小学校、旧永井小学校、旧金沢小学校、藤沢町の旧大籠小学校の5つの校舎で窓ガラスが壊される被害が確認されています。

 市は閉校したほかの校舎の見回りを強化しているほか、警察がこれまでの被害との関連も含めて捜査しています。