国際的な人気グループBTSとアメリカのバイデン大統領が対談です。異例ともいえるホワイトハウスによるK-POPアーティストの招待。テーマは深刻化する「アジア人への差別問題」です。
■「希望と積極性のメッセージを世界に広げる大使」バイデン氏と対談
記者
「ワシントンのホワイトハウスです。この後BTSが初めてホワイトハウスを訪れバイデン大統領と面会します」
2年連続でグラミー賞にもノミネートされ、インスタグラムのフォロワーも6000万人以上と国際的な影響力を持つBTSが、バイデン大統領と対談。
米・ホワイトハウスは「BTSは希望と積極性のメッセージを世界に広げる“青年大使”だ」と発表しています。
■「アメリカの精神に残る汚点」米で相次ぐアジア人への暴行
アメリカでは、いま“アジアン・ヘイト”が深刻化しています。
半袖シャツ1枚に、リュックサック姿の男。2022年2月、ニューヨーク中心部で通りすがりのアジア系女性に、突然顔を殴るなど暴行を加えたとして逮捕されました。わずか2時間で7人のアジア系女性に暴力をふるったということです。
また、テキサス州ダラスでは5月11日、コリアンタウンの美容院で3人の韓国系女性が銃撃に遭いました。
米・バイデン大統領(5月15日)
「アメリカの精神に残る汚点であるヘイトの問題に皆で力を合わせて対応しなくてはならない」
バイデン大統領は、世界的な人気を誇るBTSとの話し合いを通じて、差別問題の抑止につなげる狙いがあるとみられています。