宮下宗一郎青森県知事と自民党青森県連の津島淳会長が7日、青森県庁で知事選後初めて会談しました。津島会長が自民党県連の改革を伝え、信頼関係の構築を求めたのに対し、宮下知事は、まずは「県民と向き合う」との考えを強調しました。


自民党県連の津島会長と宮下知事が会談するのは、6月の青森県知事選後、初めてのことです。津島会長からの申し入れを受けて選挙戦から1か月以上空けてようやく実現しました。

※自民党青森県連 津島 淳 会長
「相互の信頼関係は大変重要ですので、我々が汗をかかなきゃいけない。県連としても改革を進めていく決意であります。風通しの良い組織、そして意思決定過程、物事を決める際の過程の明確化」

津島会長は、知事選をめぐっての自民党県連の対応を振り返りながら、宮下知事に県連の改革を報告しました。

※宮下宗一郎 青森県知事
「自民党県連内の改革については、私自身が関与する余地のないことです。これからも協力体制の中でやっていただけることについては感謝申し上げたい。」

宮下知事は、自民党県連が県政運営にできる限り協力する意向を受け入れつつも、政党とは一定の距離を保つ考えを伝えました。

※津島会長
「青森県議会と知事は二元代表制。建設的な議論を知事にもぜひ行っていただくことを改めてお願いを申し上げたい」
※宮下知事
「お言葉を返すようですが、建設的な議論がなされなかった部分が選挙戦を振り返ってもあったのかなと思っていまして、そういったところについては非常に残念だ」

知事選では青森県議会で最大会派の自民党は知事選で「自主投票」とし、多くの議員が宮下知事の対立候補を支持する中で、自民党議員が宮下知事の政策を批判する場面もありました。ただ、今後の県政運営では双方の協力は不可欠です。

※宮下宗一郎 知事
「県民を向いて仕事をしてほしい。県民のための県政であってほしいという思いの中で多くの県民の皆さまが投票所に足を運んだと考えていますので、党との向き合い方という話がありましたが、そこは少し時間をいただいて、これから県議会の議員の皆さまと関係を構築していく中で考えていきたい」

宮下知事は、まずは県民と向き合い、各議員との信頼関係を築くことを優先すると強調しました。津島会長は、宮下県政への協力体制の明確化を見据え、8日の役員会で役員の刷新を発表します。