これからの時期、天気で気をつけたいのが、夕立などの激しい雷雨です。落雷による事故を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
雷は桁違いのエネルギーを持つ
仙台管区気象台が観測した雷の日数の平年値では、7月から8月は気温が高く、大気の状態が不安定になりやすいため、特に多くなっています。

この落雷の注意点を専門家に取材しました。
東北学院大学にある落雷の再現装置です。最大20万ボルトの高い電圧で放電することができます。

この装置を所有する小澤哲也教授は、実際の雷は、桁違いのエネルギーを持っていると話します。
東北学院大学工学部 小澤哲也教授:
「実際の雷の電圧は、およそ1億ボルトあります。この装置の500倍相当の電圧が発生しているという状態になります。従いまして、雷が人体に落ちるということがありますと、生命に危険を及ぼすという状態になります」

先週の宮城県内は、大気の状態が不安定になり、激しい雷雨となった所もありました。小澤教授は、こうした時には建物か車の中に逃げ込んでほしいと話します。
東北学院大学 小澤哲也教授:
「車に落雷があった場合は、ボディは金属でできていますので、そこを通ってタイヤを通り抜けて地面に流れていくので基本的には安全です。

しかし、車の中にも危険が潜んでいると小澤教授は言います。