台湾の国会議長にあたる立法院院長が高速船で与那国島を初めて訪れました。
定期航路の開設に向けた試験運航だとしていて、観光を通して日台関係を強化したい考えです。
台湾北東部の町、宜蘭(ぎらん)県を出発した高速船が7月4日正午ごろ、与那国島に入港しました。
伊良波記者「島の人々が太鼓や銅鑼で歓迎する中、台湾立法院の院長らが与那国島に到着しました」
与那国島に到着したのは台湾立法院の游院長をはじめ観光業者や宜蘭県の職員などおよそ90人です。
今回の訪問は宜蘭県出身の游院長の発案をもと企画したもので、台湾と与那国島を船で結ぶ観光ルートをつくり日台関係の強化するのが狙いです。
一行は、糸数与那国町長らと懇談したあと、日本と台湾の関係強化に取り組む日華議員懇談会の議員と合流しました。

天候が良ければ台湾の島影を望むことができる西崎から台湾の方角を眺めましたがこの日は残念ながら確認することはできませんでした。
台湾立法院・游院長「今、曇っていて台湾が見えないが、これはたぶん、今回実現できなければ次回来て、必ずできると誘っている。チャンスがあればまた来たい」
4時間足らずの滞在のあと復路には日華懇の議員も乗り込み船は与那国島を離れました。
高速船は夕方、宜蘭県の港に到着予定で日華懇のメンバーは5日に蔡英文総統らと面談する予定です。