浦添市港川地区の自然が残る海岸。地域の人たちが、小さい頃から遊び場として親んできた「カーミージー」と呼ばれる海岸で、先日、地形の一部が欠損しているのが見つかりました。一体、何があったのでしょうか?
宮城直・城間自治会長
「亀の瀬」と書いてカーミージーと言っています。
浦添で唯一の自然の海岸です。亀が伏せている姿に似ていることから、亀の瀬と書いて、地域の人たちから、「カーミージー」の愛称で呼ばれてきました。

宮城直・城間自治会長
「泳いだり、釣りをしたり、飛び込みをしたり、そういう感じで遊んでいた」
しかし、先月12日、亀のツノと言われている先の部分が割られているのが地域の人によって発見されました。
異変に気付いたのは、毎日周辺を散歩コースにしているという城間郷友会メンバーの古波蔵良寛さん。
古波蔵さん
「上の方が、白くなっているじゃないですか、あれ割られているっていうのすぐ分かって、長さも短くなっているのでカメラで撮って。この風景は、自分の頭の中に入っているものだからショックでしたね。こんな傷つけられている姿を見て」「元に戻して欲しいですけどね」

カーミージーは、未来に残したい原風景として「浦添八景」に選ばれているだけでなく、拝所として、神聖な場としても大事に残されてきました。
しかし今回、およそ30センチ四方の岩が割れて消失。
カーミージーを所有する城間郷友会は、残った部分にも亀裂が入り、将来的にはカメの頭に見える部分がすべて落ちてしまうのではないかと懸念しています。
「割られたのは、元に戻りませんので、もうこれ以上、自然を破壊しないでくれという思いでいっぱいです」
【記者MEMO】
浦添のシンボルとして愛され地域の人たちが幼いころからの遊び場だったという「カーミージー」の景観が損なわれていくのは残念。今後、城間郷友会では、定期的に巡回して、見守っていくしかないとしています。