ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリージャ原発をめぐり、ゼレンスキー大統領は「ロシアは爆発を起こす準備ができている」と改めて警戒感を示しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアはザポリージャ原発で局所的な爆発を引き起こす技術的な準備ができている。放射線放出につながる可能性があり、深刻な脅威だ」

ゼレンスキー氏は7月1日、ロシアによるテロ行為の可能性についてこのように指摘。ザポリージャ原発をめぐっては、ウクライナ当局が先月30日、ロシア軍部隊が徐々に離れていて、ロシア企業「ロスアトム」と契約したウクライナ人従業員にも5日までに避難するよう勧告が出ているとしています。

一方、ワシントン・ポストは、複数の当局者の話として「ウクライナは年末までにロシアとの停戦交渉を開始する計画がある」と伝えました。

アメリカCIAのバーンズ長官が先月、キーウを秘密裏に訪問した際、説明を受けたということで、秋までにクリミア半島との境までウクライナ軍が前進、半島を孤立化させ交渉を有利に進めることを狙っているとしています。