感染者数が全国的に拡大していることで、「第9波の入口」とも言われている新型コロナウイルス。静岡県内でも感染者は増加の一途をたどっていて、県は一部の地域が注意報レベルに達したと発表しました。
<診察の様子>
「食欲は?」
「大丈夫です」
6月30日午前、浜松市中区の小児科で診察を受けていたのは、発熱の症状を訴える女の子です。チルドレンクリニックでは、いわゆる「夏風邪」の症状を訴える子どもが増えていて、6月中旬からは新型コロナの陽性者が目立つようになってきました。
<チルドレンクリニック 辻 徹院長>
「先週くらいから週に3~4例くらいですけれども、ちょろちょろ出て来ているという感じですかね」
診察を受けた女の子は新型コロナ陰性でしたが、30日も午前のうちに別の子ども1人が陽性と判定されました。
新型コロナの感染は静岡県内で増加する傾向にあります。県が6月30日発表した前週1週間の感染状況です。定点医療機関から報告された感染者数は808人で、前の週の1.05倍となりました。また、全感染者数は約5100人、1日平均約730人と推計され、熱海と御殿場の保健所管内で注意報レベルとなっています。
ここで気になるのは沖縄県での感染拡大です。沖縄県では、先週1週間の感染者数が定点医療機関あたり39.48人。前の週に比べると1.4倍で感染が急速に拡大しています。入院者数は6月28日の時点で900人を超え、過去最多だった2022年8月の数字に迫る勢いとなっています。
<沖縄県医師会 安里哲好会長>
「やっとコロナ禍前の日常生活に戻ったところで、医療界としても、そのことは大切なことと認識しておりますが、感染状況を抑え込まなければなりません」
これまで国内で感染が拡大した際は沖縄が先行していたケースが多く、今後の動向は警戒すべきと医師は話します。
<チルドレンクリニック 辻 徹院長>
「たぶん1か月以内に(感染拡大が)来るんじゃないかと僕は思っているので、それに備えて高齢者の方だとか持病がある方はワクチン接種をしていただきたいと思いますし、ご自宅に解熱剤だとか検査キットをご準備してほしいと思っています」
県は注意報レベルとなっている地域では、今後、感染者が急増する可能性があるとして、医療機関の受診時や高齢者施設の訪問時にはマスクを着用するなど、基本的な感染対策を呼びかけています。
感染が広がっている新型コロナですが、年代別にみますと10代が全体の23%を占め、突出しています。県などによりますと、コロナ禍のマスク生活で子どもの免疫力が低下していることが根底にあるのではないかとみられています。
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