現在、甲府市のココリで営業している百貨店の岡島。
2023年8月に旧店舗の解体工事が始まることとなり、周辺住民らを対象にした説明会が行われました。

開発業者などによる説明会は、甲府市丸の内1丁目の旧店舗周辺の住民らを対象に非公開で行われました。

出席者によりますと、今回説明があった解体エリアは旧店舗の本館や隣接するビルなどです。

工事を担当するのは、甲府市のエコワークスの予定で2023年8月初旬に着手し、1年8か月かけ2025年3月末までに解体を完了する予定だということです。

工事にあたっては騒音対策をとるほか、周辺に交通誘導員を配置するといった説明があったとしています。

旧店舗を巡っては、隣接する第1駐車場で国の基準値を超えるアスベストが検出されていたことが問題になっていましたが、30日の説明会でほかにも本館の配管や近隣のビルなどでアスベストの含有が新たに確認されたと報告があったということです。

これについて業者側は、飛散防止など安全に処理をすることを説明したということです。

出席者からは「風評被害を防ぐためにも、安全性について行政も一体となって周知してほしい」などの意見が出されました。

旧店舗の跡地には新たに28階建てのマンションと商業施設が2028年にオープンする予定です。


市によりますと、商業施設の核として3階と4階に複数の上映ホールを持つシネマコンプレックス=シネコンの整備が検討され、開発業者が複数の企業と交渉中で各社とも入居に前向きな反応をしているとしています。
なお、市はシネコンの集客数を年間で少なくとも30万人程度と見込んでいます。