盛岡市保健所は30日、盛岡市内の教育・保育施設で、夏に流行する感染症・ヘルパンギーナの集団発生が確認されたと発表しました。

 26日に施設から、複数の園児に発熱などの症状があり、そのうち数人がヘルパンギーナと診断されたと盛岡市保健所に連絡がありました。保健所が調査したところ、園児28人に発熱や咳の症状が確認されたということです。全員が回復傾向で重症者はいません。
 原因について保健所は、症状がある園児とそうでない園児の分離が不十分であった可能性があるとしていて、施設に対し年齢が異なる園児の交流の制限や、手洗いの徹底を指導しました。
 ヘルパンギーナはウイルスを原因とする夏風邪の一種で、乳幼児に多く見られます。2日から4日の潜伏期間のあと、突然38度以上の発熱が見られ、口の中に水泡が発生するのが主な症状です。
 盛岡市内の今月19日から25日までのヘルパンギーナの定点医療機関あたりの報告数は0.29人ですが、奥州保健所管内では17.50人となっていて、岩手県内での今後の流行に注意が必要です。