福島第一原発の処理水を海に流すための設備について、原子力規制委員会は性能を確認する最終的な検査を終えました。これで、設備面の準備は、すべて整ったことになります。
原子力規制委員会の山中伸介委員長は、28日から30日まで、福島第一原発に入り、処理水を海に放出するための設備の性能を確認する使用前検査を行いました。
検査は、30日午前11時半ごろに終了し、問題は確認されなかったということです。これで、設備面の準備はすべて整ったことになり、事務手続きなどを経て、1週間後をめどに、東京電力に終了証が交付されます。
処理水について、政府と東電は、基準を下回る濃度になるよう海水で薄めたうえで、今年夏ごろまでに、海に放出する計画です。
政府は、国際原子力機関=IAEAが7月に公表する予定の報告書をもとに、具体的な放出時期などを判断する方針です。














