福島第一原発にたまり続ける処理水の海洋放出をめぐり、岸田総理大臣は関係閣僚に対し、安全性の確保などを徹底するよう指示しました。
今年夏頃までの海洋放出が予定されている福島第一原発の処理水をめぐり、岸田総理は30日、西村経済産業大臣や林外務大臣ら関係閣僚と官邸で協議しました。
西村経済産業大臣によりますと、岸田総理は政府をあげて、▼安全性確保や風評対策を徹底することや、▼地元や国際社会に丁寧な説明や情報発信を行うよう指示があったということです。
政府は、▼原子力規制委員会が30日まで行う予定の設備の性能などを確認する使用前検査や、▼IAEA=国際原子力機関が近く出す最終報告書を踏まえ、具体的な放出時期を決める見通しです。
一方、政府は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」としていますが、漁業関係者は反対していて、理解を得た上での放出ができるのか不透明な情勢です。
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