2024年7月、20年ぶりに新紙幣の発行が予定されています。
なぜこのタイミングなのか?思わぬ影響とは?経済評論家の加谷珪一氏に聞きます。
3種類の新紙幣 お披露目

新しい紙幣に書かれている人物は・・・
一万円札・・・福沢諭吉→渋沢栄一(資本主義の父と呼ばれる)
五千円札・・・樋口一葉→津田梅子(女性の地位向上に貢献)
千円札・・・野口英世→北里柴三郎(日本近代医学の父と呼ばれる)
人物以外の変化は、中央に書かれている金額の部分。
例えば一万円札は、今まで「一万円」だったのが、「10000」になっています。これにより外国人の方もわかりやすくなります。

今回、新紙幣が発行される最大の目的は、偽造防止です。
3Dホログラムが使われており、見る角度によって肖像の向きが変わります。
これが紙幣に使われるのは世界初です。
さらに端には少し凹凸がついており、視覚障害のある方にも配慮して、さわって識別ができるようになっています。
鈴木俊一財務大臣は、2024年7月をめどに発行すると話しています。
なぜこのタイミングで発行?

経済評論家 加谷珪一氏:
何で今なんだろうとおっしゃる方が結構多いんですが、実は紙幣というのは大体20年ぐらいを目安に新しいものに変えていくというのが基本方針になっています。その意味では正常なお札の交換と考えた方がいいと思います。
やはり偽造防止の技術を次々アップデートしていった方が犯罪も抑止できるということで一定期間ごとにお札を新しくするという感じです。
恵俊彰:
印刷される人物はどうやって決まるんですか?
経済評論家 加谷珪一氏:
一応大まかな基準はあるんですが、今回はやはり福沢さんから渋沢さんとか、樋口さんから津田さんという感じで、大体テーマは同じ流れで来ています。
ただ常に同じというわけではなくて、ある程度日本に貢献した方というところで、時代に合わせて選別が行われるという感じではないでしょうか。
弁護士 八代英輝:
前回変わった時は、「お札が少し小さくなった」という印象が強かったので、今回実際手に持ってどういうふうに感じるのか楽しみですね。
恵俊彰:
時代はもうキャッシュレス化の時代じゃないですか。あんまりお金を実際には使わないということも増えてきているんじゃないでしょうか?
経済評論家 加谷珪一氏:
年々やはりキャッシュを使う方は減ってはいるんですけれども、一方でまだ諸外国と比べるとお札が出回ってる割合は日本はすごく高いんですよね。
一部でタンス預金に使われている方もいるので、まだまだお札がないと世の中が回らないというのが現状だと思います。
コメンテーター 中川翔子:
やっぱりまだ駐車場とか電子化が全然進んでないから、お札持ってなきゃいけないなと思います。
ホログラム、めちゃくちゃテンション上がりますね。早く欲しいですけど、なんか福沢さんの歴史が長かったから寂しいですね。
皆川アナウンサー:
2000円札を使っちゃったので、とっておけばよかったなって。
今度の福沢さんはとっておきたいですね。