元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが任務中に性被害受けた事件の裁判で直接謝罪していた3人が一転、無罪を主張しました。出廷した五ノ井さんの前で、元隊員の一人は「笑い取るためだった」と主張しました。
五ノ井さん「全てをかけている」 元隊員は謝罪から一転…

6月29日午後1時前、被告側との法廷での対面を前に、五ノ井さんが心境を語ってくれました。
五ノ井里奈さん(news23の取材に対し)
「自分たちがしたことにちゃんと向き合ってほしいという思いで被告たちの前に立ちます」
「注目されればされるほど、プレッシャーや不安があります。無罪だったらバッシングの嵐です。私は全てをかけているので、全てをやりぬくつもりです」
元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが、任務中に、渋谷修太郎被告(30)、関根亮斗被告(29)、木目沢佑輔被告(29)に性被害を受けた事件の初公判が開かれました。

起訴状などによりますと、元自衛官の男3人は2021年8月、五ノ井さんを北海道の演習場でベッドに倒し、覆いかぶさって下半身を押しつけるなど、わいせつな行為をした強制わいせつの罪に問われています。
五ノ井さん(2022年12月の会見)
「私が実名・顔出しをしてメディアに告発をして、世間が注目しなければ、事実が隠蔽されたまま、男性隊員たちは平然と別の女性隊員に対して同じ行為を繰り返していたと思います」
性被害のあと適応障害を発症し、退職を余儀なくされた五ノ井さん。その後、名前と顔を出して被害を訴えてきました。

五ノ井さんが退職して約3か月後、ようやく防衛省が事実関係を認め、謝罪。被告3人を含む加害者5人を懲戒免職処分にしました。














