土石流災害からの復興計画をめぐり、静岡県熱海市の方針が二転三転したことに住民が不満を募らせる中、斉藤栄市長は6月29日、「内容の修正もあり得る」と話しました。
<熱海市 斉藤栄市長>
「被災された皆さまが1日も早く伊豆山にお戻りいただけますよう、復旧・復興に全力を挙げて取り組んでまいります」
7月3日で発災から丸2年。29日の定例会見で被災者に寄り添う姿勢を見せた斉藤市長ですが、行政の対応を巡っては宅地復旧の補助制度について住民が怒りをあらわにしています。
<被災者(23日の住民説明会)>
「信頼関係がない中でこういう議論を重ねても不信感しかない。みんな」
熱海市は従来、土石流災害で被災した宅地をいったん市が買い取り分譲するとしていましたが、被災者が自ら宅地を造成し、復旧費用の9割を補助する方針に転換。“買い取り”から“補助”へと変わりましたが、住民からは「説明が不十分」などと批判が相次いでいました。
<熱海市 斉藤栄市長>
Q.内容を修正して理解を得るか?今の内容を丁寧に説明して理解を得るか?
「方向を議会とも相談しながら、探っていきたい。着地点を見つけていきたい。なので修正はあり得る」
“発災から2年”のタイミングが迫る中、二転三転する市の方針は、今も定まらずにいます。
注目の記事
うどんを食べて育った「讃岐うどん雲丹」?!不思議な “食事シーン”をご覧あれ 水産科の高校生が飲食チェーンと共同研究し商品化【香川】

『あの外国人女性はどこに?』1970年万博パビリオンで忘れられない出会い 77歳男性の願い叶うか―― 55年ぶりの万博で起きた奇跡に密着

「ママ、涙が止まらなかったんだよ」2歳の娘にいつか伝えたい 消えたぬいぐるみ「コアちゃん」のこと 40軒の聞き込みとSNS、海を越えた宝探しが繋いだ“再会”

父親の腎臓を移植した男性 「使命感で」体育教師の夢捨て人工透析の技士に 31年後に再発、また透析生活…次に命をつないだのは-

原因はまさかの“ヘビ”…変電所内で体長約1.5m、焦げた状態で見つかる 県西部で約7100世帯の停電 富山

【1300年ぶり天体ショー】“一生に一度の輝き” 緑に光る“レモン彗星”最接近へ 島の天文台館長が伝授「日の入り後1時間」の勝負


「今年は過去一苦労したかも」秋の味覚!静岡県掛川市の農園でサツマイモ掘りに挑戦 生産者を悩ませた空梅雨と厳しい暑さ...立派に大きくなったイモをおいしく食べるポイントを聞きました【くるちゃんさんぽ】

国内最大級の竜巻で被災した牧之原市で市長選挙告示 新人と現職の一騎打ち...学校の再編計画で主張分かれる=静岡

「現在相続している人がいない状況」通学路に鉄筋がむき出しになった門柱が...所有者がいない"特定空き家"建物のブロック塀などを略式代執行=静岡・湖西市

「田久保市政を終わらせますよ。無事終わりました、意味のない選挙」田久保市長による議会解散に伴う伊東市議選 不信任賛成の前職18人が全員当選...市長は失職の公算大=静岡・伊東市
